クラシック音楽とオーディオが大好きなblog

とてもゆる~いファンです。悪しからず・・・

桑野さんのオーディオ・ルーム

 ドラマの『まだ結婚できない男』で何かと話題になっている桑野さんの部屋。13年前の前作のときと部屋そのものは同じながら、オーディオ機器がグレードアップしているなど、いろいろなアイテムが変わっているのが興味深いところです。縁日の金魚すくいでゲットした金魚も、ずいぶんデカくなっていますものね。

 ただ、せっかくのカッコいい部屋に対して、まことに言いにくいのですが、オーディオ・ファンの端くれの観点から若干気になる部分があります。というより前作から気になって気になってしようがない部分。細かいことを言うようでちょっとアレなんですけど・・・。

 まずは、スピーカーの設置位置です。元々の作り付けのテレビ台のような場所に置いているのですが、ただでさえ背の高いトールボーイ型のスピーカーですからね。チェアに腰掛けたときのリスニングポジションに比べて位置がかなり高過ぎる気がしますが、如何なもんでしょう。地震がきても危ないですし。

 それから、これは部屋の間取りから仕方ないのでしょうけど、スピーカーに向かって左側が壁になっているのに対し、右側はダイニングキッチンに向けて開放されていますでしょ。何も遮るものがない。こういうのって、決してバランスのよい音が聴けないように思うのですが、どんなもんでしょう。

 何事にも一家言のある桑野さんですからね、きっとオーディオに関しても強い拘りをもっているはず。それなのに???と感じたところです。まードラマの内容には関係ないし、全然大した話じゃないので、お聞き捨ていただければと存じます。

 

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オーディオ機器を「有機体」のように

 カイザーサウンドのオーディオ格言集 | 考え方 | Rosenkranzというサイトがありまして、オーディオ・ファンにとって、けっこう為になる格言というか意見、考え方がたくさん載っています。ぜひご覧になってください。そして、いろいろある中のひとつに、オーディオ機器を「物理的機械と考えず、有機体と捉えると好結果になる」というのがあります。これはまことに「言い得て妙」といいますか、僭越ながら「わが意を得たり」のご意見と思います。

 つまり、アンプやスピーカーなどの各機器に対して、あたかも心や魂のある生き物のように接する。別の言い方をすれば、彼ら?が少しでも気持ちよく喜んで稼動できるような環境をつくってあげる。そうすれば好結果になるって。不肖私もこれまで多くの試行錯誤を重ねてきて、まさにそこが大きなポイントだよねと思うところです。

 たとえば、機器たちに、ごちゃごちゃと窮屈な思いをさせない、しっかりと安定した場所に置いてあげる、きれいな電気を流してあげる、電気が気持ちよく流れる素材を用意してあげる、ストレスを感じさせない空間をつくってあげる、熱や湿度にも気をつかってあげる、出てきた音が気持ちよく響くような部屋の環境をつくってあげる・・・等々。まさに自分が機器や電流や音になったつもりになって、といったところでしょうか。

 まーでも、おそらく多くの熱心なオーディオ・ファンの方々は、あらためて言われるまでもなく、ずっとそのような気持ちでやってこられていると思います。だからこそ、かの長岡鉄男さんの言にあるように、「オーディオとは、ひとりひとりが、己れのセンスを追及していくことであり、一万人のオーディオマニアがいれば、一万組のちがったコンポーネントができて当然」ということになる。まさに一人ひとりの美学の具現であり、ちょっと大げさに言えば、ある意味、自分の分身のようなものなんですよね。

 

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ショスタコーヴィチの「ジャズ音楽集」

 深まる”芸術の秋”、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。ラグビーW杯も終わって、いっそう物寂しさが募るところでありますが、こんなときにショスタコーヴィチを聴くと更に暗くなってしまうので注意が必要です。でも、彼の隠れた名曲?「ジャズ音楽集」は別です。

 えっ、あのネクラのショスタコがジャズ?と意外に思うところですが、ジャズというより古いアメリカの映画に出てきそうな、何だか懐かしい感じのダンス・ミュージックです。とても楽しく軽快ですよ。リッカルド・シャイー指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による演奏です。まだお聴きになっていない方はぜひお試しくださいな。

 

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ショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集

ショスタコーヴィチ:ジャズ音楽集

 

SONYの超弩級パワードスピーカー

 SONYさんが、何だか凄そうなパワードスピーカーを発売するそうですね。アンプを組み合わせた同スピーカーには、どちらかといとお手軽なイメージしかなかったのですが、これはデスクトップなど狭いエリアに、本格的なオーディオ・ステージを構築するものだそうです。ヘッドホン一辺倒になりつつある若者の音楽鑑賞スタイルに、スピーカーを復活させようとする狙いもあるとか。

 なかなか画期的で素敵なチャレンジではないでしょうか。ふつうのオーディオルームだって、言ってみればホールのミニチュアの世界ですからね、さらに小さな空間にだって同じ上質な世界を作り出せるはず。いいじゃないですか、とても面白そうです。ただ問題は値段が80万円以上もすること。若者が簡単に買える範疇じゃないです。結局はお金持ちのおじさんの趣味になるのではないでしょうか。

 それにしてもSONYさんらしいというか、えらく無骨な外観です。技術優先のデザインだそうですが、大砲の弾が飛び出てきそうな雰囲気ですねー。

 

ソニーが放つ、本気のパーソナルスピーカー「SA-Z1」20年春欧州発売 (2019年9月9日) - エキサイトニュース

 

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桑野さんはシューベルトが好きだった!

 『まだ結婚できない男』の桑野さんが好きな作曲家はシューベルトだというのが判明しましたね。ちょっと意外でした。前作の『結婚できない男』を観たときは、てっきりマーラーのファンなのかなと思っていましたからね。不肖私も桑野さんに倣って、これからシューベルトをもっと聴こうかなと思います(流されやすい性質なので)。

 指揮者の金聖響さんによれば、作曲家としてシューベルトほどの大天才は他にいない、といってもいいくらいだそうです。モーツァルトメンデルスゾーンよりも若い31歳で亡くなりながら、交響曲を7曲(未完を含めると14曲)、室内楽曲を40曲以上、ピアノ曲を120曲以上、さらにミサ曲、合唱曲、オペラを数十曲、歌曲にいたっては500曲以上も作曲したのだから、驚くべき才能だって。桑野さんが聴いていた交響曲第5番などもとても人気の高い曲で、シューベルトがまだ20歳前だったときの作品ですからね。

 しかし、彼は「歌曲の王」とはいわれても、交響曲の評価はそれほどではありません。なぜ評価が低いのか。その理由は、これはシューベルト自身の言葉でもあるそうですが、ベートーヴェンのあとで、ベートーヴェンを超えていない、というところにあるようです。そればかりか、先祖返りしたかのような古典的形式になっている、って。

 まー確かに、ベートーヴェンのあとの作曲家たちの多くは、ブラームスにしろマーラーにしろ、えらくベートーヴェンを意識し、苦労したようですからね。シューベルトだって決して意識しなかったはずはない。しかも彼の人生は、56歳で亡くなったベートーヴェンの晩年と重なり合っていたわけです。実際、20歳を過ぎたころから悩み始めたのか、交響曲の作曲頻度が極端に減ってきて、かの第7番『未完成』が25歳のとき、他にも3曲の未完の交響曲のスケッチが残されているそうです。この時期、おそらく色々と葛藤し、もがき苦しんでいたのではないかと察します。

 とはいうものの、彼はまだまだ若かった。時間も十分にあった(あるはずだった)。まさか自分が31歳で亡くなるなんて夢にも思っていなかったでしょう。そこから先、人生経験を経たシューベルトが、いったいどんな作品を残してくれていたか。彼がせめてベートーヴェンと同じくらい生きてくれていたらと、返す返すも残念でなりません。

 

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オルガ・シェプスのショパン:ピアノ協奏曲

 ロシア生まれの女流ピアニスト、オルガ・シェプスシュトウットガルト室内管弦楽団によるショパンのピアノ協奏曲第1番・第2番です。そう、この協奏曲は伴奏が弦楽合奏のみなんですね。オーケストレーションに難があるといわれるショパンですので、ひょっとしてそれを嫌ってこういう選択になったのでしょうか。

 そういえば、ショパンと並んでシューマンオーケストレーションが下手くそといわれます。楽器が過度に重なり合うものだから、美しく聴こえないって。しかし、作曲された当時の楽器で演奏すると、割と整って聴こえるという話を耳にしたことがあります。そのあたりどうなんでしょうかね。

 そんでもって、オルガ・シェプスのピアノ協奏曲、たいへんに心地よいです。うまい例えではないですが、きれいな言葉でていねいに語りかけてくれる女性との会話のよう。そんなふうな好印象です。かのアルゲリッチの才気煥発さ、自由奔放さとは対照的なんだと思いますが、かといって凡庸というわけではなく、鋭敏で繊細で優美。繰り返し幾度も聴きたくなるような余情を含んでいるのであります。

 そして、弦楽器のみによる伴奏。最初に聴く前は少し疑心暗鬼を生じていましたが、むしろ陰影がくっきりする感じになって、こちらも実に心地よいです。オルガ・シェプスが醸し出すピアノの音色とぴったりマッチしている感じです。よいディスクを手に入れました~~。

 

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Chopin: Piano Concertos Nos. 1 & 2

Chopin: Piano Concertos Nos. 1 & 2

 

『まだ結婚できない男』

 10月8日(火)にスタートした関西テレビのドラマ『まだ結婚できない男』。クラシック音楽ファンとしても、桑野さんがどんな曲を聴いているのか楽しみなところです。そんでもって第一発目が、シューベルトでしたねー。交響曲第5番の第3楽章。憚りながら、不肖私もしばしば聴いているお気に入り曲です。

 シューベルトといえば、まず歌曲であり、その次はピアノの小品が優れているとされ、交響曲はあまり得意な分野ではなかったといわれますね。彼の交響曲は構成力や深みに乏しいと評する向きもあるようです。しかし、「歌曲のシューベルト」なだけあって、交響曲においても「歌心」満載で、実に心地よい!

 

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