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桑野さんはシューベルトが好きだった!

 『まだ結婚できない男』の桑野さんが好きな作曲家はシューベルトだというのが判明しましたね。ちょっと意外でした。前作の『結婚できない男』を観たときは、てっきりマーラーのファンなのかなと思っていましたからね。不肖私も桑野さんに倣って、これからシューベルトをもっと聴こうかなと思います(流されやすい性質なので)。

 指揮者の金聖響さんによれば、作曲家としてシューベルトほどの大天才は他にいない、といってもいいくらいだそうです。モーツァルトメンデルスゾーンよりも若い31歳で亡くなりながら、交響曲を7曲(未完を含めると14曲)、室内楽曲を40曲以上、ピアノ曲を120曲以上、さらにミサ曲、合唱曲、オペラを数十曲、歌曲にいたっては500曲以上も作曲したのだから、驚くべき才能だって。桑野さんが聴いていた交響曲第5番などもとても人気の高い曲で、シューベルトがまだ20歳前だったときの作品ですからね。

 しかし、彼は「歌曲の王」とはいわれても、交響曲の評価はそれほどではありません。なぜ評価が低いのか。その理由は、これはシューベルト自身の言葉でもあるそうですが、ベートーヴェンのあとで、ベートーヴェンを超えていない、というところにあるようです。そればかりか、先祖返りしたかのような古典的形式になっている、って。

 まー確かに、ベートーヴェンのあとの作曲家たちの多くは、ブラームスにしろマーラーにしろ、えらくベートーヴェンを意識し、苦労したようですからね。シューベルトだって決して意識しなかったはずはない。しかも彼の人生は、56歳で亡くなったベートーヴェンの晩年と重なり合っていたわけです。実際、20歳を過ぎたころから悩み始めたのか、交響曲の作曲頻度が極端に減ってきて、かの第7番『未完成』が25歳のとき、他にも3曲の未完の交響曲のスケッチが残されているそうです。この時期、おそらく色々と葛藤し、もがき苦しんでいたのではないかと察します。

 とはいうものの、彼はまだまだ若かった。時間も十分にあった(あるはずだった)。まさか自分が31歳で亡くなるなんて夢にも思っていなかったでしょう。そこから先、人生経験を経たシューベルトが、いったいどんな作品を残してくれていたか。彼がせめてベートーヴェンと同じくらい生きてくれていたらと、返す返すも残念でなりません。

 

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