クラシック音楽とオーディオが大好きなblog

とてもゆる~いファンです。悪しからず・・・

宮城谷昌光さんが嫌いな?作曲家

 クラシック音楽愛好家でもある作家の宮城谷昌光さんによる『クラシック私だけの名曲1001曲』という本。モーツァルトの曲には「自我が無い」として忌避し、同書には1曲も取り上げられていません。さらにモーツァルトだけでなく、他にも私の大好きなマーラーブルックナーの曲も入っていません。書中に何も語られていないので、いったい何故なのか分かりません。

 一方で、「音楽がつぎつぎに消えていった。残った音楽はこの曲だけになった。この曲はついに消えなかった。だから私は断言することができる。この曲は、私が聴いたすべてのクラシック音楽の中で最高である」と称賛しているのが、バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番第5楽章の「シャコンヌ」です。

 全く無視されたモーツァルトマーラーブルックナーと、最高だと評価されているバッハの「シャコンヌ」。この対比によって宮城谷さんの音楽への指向性が見えてくる? というとおこがましいですが、私が感じるのは、ブルックナーの場合は作曲家自身の人間的な背景が見えにくいという点でモーツァルトと大いに共通する部分があるんじゃないかなということです。どちらも自我とは程遠く、宇宙的であり普遍的。

 それに比べてマーラーの音楽はむしろ自我だらけで、モーツァルトと対極にあるはずなのにと思うところです。造詣の浅い凡人の私にはなかなか理解し難い次元のお話ですが、こちらはひょっとして「過ぎたるはなお及ばざるが如し」でしょうか。さらにマーラーが曲の随所で取り入れた、聴き手を裏切る「異化効果」や甚だしい「分裂」。そうしたひねくれ者?ぶりが、宮城谷さんの美学にそぐわなかったのでしょうか。宮城谷さんの大ファンなだけにずいぶん気になり、あれこれ思案してみましたが、けっきょく、よく分かりません。m..m

 

f:id:yukoyuko1919:20200207100802j:plain

クラシック私だけの名曲1001曲

クラシック私だけの名曲1001曲

  • 作者:宮城谷 昌光
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本
 

yukoyuko.hatenadiary.com