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クリティカルエイジの克服

 以前に、自分の耳というか、自身の感覚、感性のリフレッシュのために、たまには違うジャンルの音楽を聴くのがよいというお話をご紹介しました。私の経験上からもその必要性、有益性は強く感じておるところですが、「クリティカルエイジ」の克服という科学的な観点からも大いに意味があるようです。

 クリティカルエイジというのは、私たち生物の身体の器官のそれぞれについて、あらかじめ決まっている機能の発達年齢のことだそうです。身体機能が最適化、固定化されるための期間、つまり脳の発達が終わると言われている学習限界年齢です。この段階では、単純記憶能力が優れているため、感覚的な記憶や知識を容易かつ深く身につけることができます。三つ子の魂百までっていうヤツですかね。

 しかし、これを反対解釈すれば、クリティカルエイジを過ぎてしまうと、新たな感覚や知識を吸収しにくくなるということでもあります。ある動物実験では、生まれて間もない猫の赤ちゃんに光を当てないと、その猫は一生目が見えなくなるという結果が報告されたそうです。実験が行われた一定の期間が猫の視覚の発達に必要な最適化の期間だったため、その間に光を受けなかった猫の脳が「目は見えなくてもよい」と最適化・固定化してしまったというわけです。

 音と身体に関しても、クリティカルエイジは存在します。幸い、その期間内に聴かなかった音が聴こえなくなるわけではありませんが、それでも、常日頃、特定の音色(周波数帯)の音ばかり聴いていると、私たちの脳は「この周波数帯の音が心地よい」と最適化・固定化してしまい、それ以外の音を排除するようになってしまうそうです。それはそれでよいとする考えもあるかもしれません。好きな音だけ聴いていればいいじゃないか、嫌な音は聴かなければいい、って。

 でもですねー、そういうの、何だか勿体無いではありませんか。私だって嫌な音をあえて聴きたいとは思いませんが、それによって、特定の音しか気持ちよく聴けないという狭い感覚になってしまうのはもっと嫌です。おそらく、気持ちのよさを感じる感覚さえも鈍ってしまうはずです。とくに、年をとるほど凝り固まってしまいやすいでしょうから、積極的にクリティカルエイジの克服に努力しなければならないと思う次第です。

 

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