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モーツァルトのピアノ協奏曲第22番

 モーツァルトの《ピアノ協奏曲第22番》は、第20番、21番と第23番の間にあって、何となく影が薄くて人気も今一つらしいのですが、私は大好きです。第1楽章のシンフォニックなオーケストラに絡み合う技巧的な独奏ピアノ、第2楽章の哀愁漂う静かなメロディー、そして何と言っても第3楽章のチャーミングさといったらない! 初演時には第2楽章がアンコールされたそうですが、私は、心が弾むようなこの第3楽章が好きで好きでたまりません。

 この第3楽章の可愛らしいメロディーを耳にするとき、私は何だか童心に帰るような不思議な感覚になります。それほどに純真無垢で愛らしい! さらに、数多のモーツァルトのメロディーの中で、間違いなくマイベスト5に入るほどに溺愛しております。まだお聴きでない方はぜひ聴いてみてください。ひょっとしたら「あ、どこかで聴いたことある」と思われるかもしれませんよ。

 《第22番》は、モーツァルトがウィーンに出てから3年後の1785年後半に、オペラの『フィガロの結婚』に取り掛かる傍ら、すでに定着していた予約演奏会のために書かれた作品です。ただ、もともと社交的で華やかな雰囲気の曲が要求されていたなかで、第20番という意欲的ながらも内面性の強い短調の作品を持ち込んだためか、客足がやや下火になりつつあり、この作品によって挽回しようとしたともいわれます。

 翌年にはさらに第23番と第24番も完成し、これら3曲の大きな共通点は、オーケストラ編成にクラリネットが加わえられたことです。それによって木管群が充実し多彩さを増したわけですが、残念ながら、この3曲を入れた春の予約演奏会では聴衆が激減したといいます。挽回に向けた強い願いは叶わなかったんです。そしてこれがウィーンでのモーツァルトの最後の予約演奏会となったそうです。なかなかうまくいかないもんですね。

 不肖私の愛聴盤は、内田光子さんとジェフリー・テイト指揮、イギリス室内管弦楽団による1986年の録音です。内田さんならではの温かな音色がたいへんマッチしていると感じます。しかし、もっと気になるのが、上原彩子さんとファビオ・ルイージ指揮、ウィーン交響楽団による2006年11月のライブです。テレビ放送されたようですが、Youtubeにアップされていた動画を見たことがあります。残念ながら今では削除されていますが、上原さんの気品ある繊細な表現力は、それはそれは素晴らしかった。今からでもCD化してくれないものかと、切に願っています。

 

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モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番&第26番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番&第26番

  • アーティスト:内田光子
  • 発売日: 2016/05/11
  • メディア: CD