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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲

 1878年に作曲されたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェンメンデルスゾーンブラームスのヴァイオリン協奏曲と並び、4大ヴァイオリン協奏曲と称されています。しかし、初演時の評価は散々だったようで、スポンサー?のメック夫人からは褒められず、当時のロシアで有名なヴァイオリニストのオポルト・アウアーからは演奏不能だと初演を拒否され、1881年に何とか初演にこぎつけたものの、高名な批評家のハンスリックからは「悪臭を放つ音楽」と酷評されるありさまだったとか。

 しかし、初演のヴァイオリン・ソロを受け持ったアドルフ・ブロツキーはこれにめげることなく、その後もさまざまな機会にこの作品を演奏し続けたことから、しだいに評価を得るようになったんだそうです。最初に拒否したアウアーも後には演奏しだしたといいます。ブロツキーの執念がなかったなら、そのまま消えてしまったかもしれないのです。この作品の献呈相手は、当然ながら大恩人となったブロツキー宛でした。しかし、つくづく人の評判なんていい加減なもんだと感じます。さんざん酷評された曲が、今や4大ヴァイオリン協奏曲の一つですからね。

 とはいうものの、この曲もドイツの音楽とは明らかに雰囲気が異なり、派手で表現過剰とされるチャイコフスキーの楽曲の範疇に入る作品なのは確かでしょう。気位の高い玄人の方々には、やはりウケが悪いのかも。しかし、全ての楽曲がドイツ風であるのが正しいわけではないでしょうし、彼のファンからすれば、これぞチャイコフスキー!の曲でありますよ。交響曲第6番《悲愴》のような、心臓が止まりそうな大音響は勘弁してほしいところですが、いいじゃないですか、たまにはこういう派手なの。

 不肖私の愛聴盤は、チョン・キョンファシャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団による1981年の録音です。情熱のヴァイオリニストと評されるチョン・キョンファによる素晴らしい音色もさることながら、デュトワによるオケの響きがまことに潤沢で気持ち良く感じます。この曲のベスト盤との呼び声も高い盤です。日本びいきといわれるデュトワN響音楽監督だった時期があり(1996~2003年)、『N響アワー』でよく観ていましたよ。

 

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